はちみつの栄養効果では純粋蜂蜜に含まれる栄養成分や免疫力効果などを紹介しています。
優れた総合栄養食品「蜂蜜」
免疫力を高める栄養成分が豊富に含まれているはちみつは、およそ一万年も前からヨーロッパを中心に、最古の栄養源、万能薬として重宝されてきました。
はちみつの主成分はブドウ糖と果糖ですが、それ以外に良質なビタミンが多く含まれています。ビタミンは身体の生理機能を調節し、代謝を円滑にする働きをしていますが、体内では合成されないため食品から摂取しなければならないものです。
さらにはちみつにはカルシウムや鉄など27種類のミネラルと、 22種類のアミノ酸、80種類の酵素、ポリフェノール、オリゴ糖など150種類を越える栄養成分が含まれているとされています。
純粋はちみつに期待出来るたくさんの栄養効果
免疫力効果
元々、蜜蜂によって作られるはちみつはビタミンやミネラルを豊富に含んだ栄養価の高い食品であるとされています。しかし加熱してしまうとビタミン類が壊れてしまうため、加熱処理されていない天然のはちみつを摂取することが大切です。
これらに加えて天然のはちみつには、ミツバチが分泌した酵素を体に取り入れることが出来るという利点があります。
また、アミラーゼやカタラーゼといった様々な消化酵素のほか、グルコースオキシダーゼなど抗菌・抗ウィルス、抗炎症作用のある酵素が多く含まれ、口内炎、虫歯、歯周病、喉の炎症などに効果があるだけでなく、風邪やインフルエンザの予防に役立つとされています。
ダイエット効果
はちみつの主成分は、ブドウ糖・果糖・オリゴ糖です。摂取されるとすぐさま体内に吸収され、血液によって身体中に届けられ、すぐにエネルギーになります。気になるカロリーは白砂糖と比べると約3分の2程度なうえ、甘味度合いを比較してみると、蜂蜜の方が1.3倍甘さを感じやすいという結果になると いいます。
つまりエネルギーとして消費されやすく、かつカロリーが白砂糖よりも少なくて甘みが強いというメリットが、はちみつにはあるのです。
疲労回復効果
はちみつの主成分はぶどう糖と果糖です。構造が単純な単糖類なので、体内に入ってから短時間で腸壁から吸収されて血管に入り込み、胃腸に余計な負担をかけないで栄養分となってくれます。
したがって身体が弱っていたり疲れが溜まっていたりする時や、運動後の肉体疲労などに対して、非常に効率良く栄養を吸収することができるため、効果的な疲労回復が期待出来ます。そのため、運動選手はよく、はちみつ入りのドリンクを飲んでいるそうです。ただし、糖分には変わりないので取りすぎには注意が必要です。
一日の疲れを取るために、温かいはちみつ入りのドリンクを飲めば、リラックス効果もあるそうです。
整腸作用・高血圧予防
はちみつには慢性的な便秘や下痢などといった症状の緩和や改善といった、整腸作用もあるとされています。
また、ミネラル類も豊富に含まれており、その中でも特に余分な塩分を排出して、血圧を下げる効果があるカリウムが多く含有されているため、高血圧の予防に効果的であると言われています。
咳止め効果
アメリカの大学の研究チームが行った調査によると、小児用の市販薬よりもはちみつの方が子供の止まらない咳止めに効果的であったという結果が出たそうです。
これははちみつが持つ強い殺菌力が呼吸器系細菌の増殖を抑えるため、咳止めに有効に作用すると言われています。ただし、ごくわずかに乳児ボツリヌス中毒の危険性があるために、1歳未満の乳児には与えないよう注意することが必要です。
脳のエネルギー補給
脳は一日の基礎代謝量の20%も消費するそうですが、そんな脳のエネルギー源はブドウ糖ですので、いくら糖分を摂取しても、ブドウ糖が含まれていなければ吸収しないとされています。はちみつの糖分はほとんどがブドウ糖と果糖のため、脳にとっては最高のエネルギー源となるそうです。
殺菌作用
はちみつに含まれる酵素が過酸化水素を発生させるため、強い殺菌作用を持つといわれており、傷の治療として昔からはちみつを重宝している国も多くあるとされています。また、はちみつの殺菌作用には、雑菌による喉の炎症を抑える効果もあります。
腸内環境の改善効果
はちみつにはハチミツ酸と呼ばれることもあるグルコン酸という栄養成分が含まれています。グルコン酸は腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やしたり、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促したりする効果があることで知られており、腸内環境の改善にも役立ちます。
また、はちみつに含まれているイソマルトオリゴ糖にも、大腸のビフィズス菌のエサとなって腸内の善玉菌を増やす働きがあります。腸内の善玉菌が増えれば増えるほど腸内の環境が良くなるため、悪玉菌が発生しにくくなり、便秘が解消されやすくなります。
以上のように、ミツバチによって作られる純粋蜂蜜には様々な栄養効果があるのです。
なお、はちみつはごくわずかに乳児ボツリヌス中毒の危険性があるために、1歳未満の乳児には与えないよう注意することが必要です。