本物の「純粋・天然・生」はちみつの選び方・見分け方

ここでは本物の「純粋・天然・生」はちみつの選び方・見分け方について述べています。

 

 現在、スーパーで並んでいるはちみつのほとんどは、はちみつの審査に厳しい西洋から見たら「蜂蜜」とは呼べない代物ばかりだと言います。

 

 川島茂氏の『ハチミツの「危ない話」』によれば、「全国はちみつ公正取引協議会」の取り決めで、自然のままに作られた完熟のはちみつでも、人工的に加熱処理されたはちみつでも、「生」や「完熟」といった言葉は使わずに、「純粋」という表記で統一することになっているそうです。

 

 しかし実は安く売られているはちみつの多くは「精製はちみつ」や「加糖はちみつ」といった、水アメや異性化液糖などを混ぜて作られた日本でしか見られない「はちみつ加工品」なのが現状なのです。にも関わらず消費者は数百円の安いはちみつでも「純粋」という表記がなされているために、「ホンモノ」のはちみつだと思い込んで買ってしまうのです。

 

 栄養成分が豊富に含まれている本物の「蜂蜜」を、加工品が多く出回っているがためになかなか消費者が手に取れない状況にあるのは、非常に残念であるように思われます。

はちみつの正しい選び方・見分け方
はちみつの正しい選び方・見分け方とは?

蜂蜜の正しい選び方・見分け方とは?

 というわけでここでは川島茂氏の『ハチミツの「危ない話」』に則りながら、はちみつの正しい見分け方・選び方を紹介してみたいと思います。

 

  1. はちみつは時間が経つにつれて結晶化するものなので、結晶化しないものは怪しむべきです。ただし、時期や蜜の種類によって結晶化するのが遅い場合があるので、その点は注意が必要です。
  2. 搾りたてのはちみつはサラっとしているため、あまりにどろどろのはちみつには、水アメが多く混ぜられている可能性が高いです。

    また、脱臭・脱色するために加熱処理されたはちみつは色が濃くなり、また焦げ臭くなります。いろいろな花の蜜が集まった「百花蜜」や、もともと黒褐色をしているクリやソバのようなはちみつを除き、安く売られていて色が濃いはちみつには気をつけたほうが良いでしょう。
  3. はちみつの透明度にも注意が必要です。普通、はちみつは花粉が混ざっているために濁っているものです。しかしガラスの瓶から手の指紋が見えるくらい透き通っているはちみつや、わざと不透明の容器に入れて、はちみつの透明度が分からないようになっているものは、疑ってみたほうが良いと思われます。

 

本物の純粋蜂蜜を選ぶコツとは?
本物の純粋蜂蜜を選ぶコツとは?

 ニセのはちみつを買ってしまわないためには、顔が見える養蜂家から買うことが大事だと川島氏は述べています。確かにその通りで、顔が分かる国内の養蜂家のはちみつを選んで買うのであれば間違うことはあまりないと思われます。

 「本物の純粋はちみつ」は、コストのことを考えても、なかなか千円以下では買えないはずです。せっかくの栄養満点のはちみつを舐めるならば、きちんとした「蜂蜜」にお金を払いたいものです。

本物の純粋蜂蜜の正しい選び方・見分け方―はちみつの栄養効果