蜂蜜はダイエットをサポートします。

蜂蜜のダイエット効果―はちみつの栄養効果

 よくはちみつはダイエットに効果的だと言われることがあります。「カロリーは砂糖の約3分の2なのに、甘みは砂糖の約1.5倍」だとされることが、ダイエットに有効であるという主な理由の一つとして挙げられると思います。

 

 はちみつ100g中の糖分の目安は、スクロース(ショ糖)1% 、グルコース(ブドウ糖)42%、フルクトース(果糖)51%、マルトース(麦芽糖)2%、ガラクトース4%となっています。

 

 はちみつは砂糖よりも少ない量で甘みを感じることができ、また、はちみつの糖分はスムーズに吸収され、すぐにエネルギーとして消費されます。さらに一定量しか血液に吸収されないので、砂糖よりも脂肪となる率が低くなるとされています。

 

 普通、糖分は吸収されると血液でいったん肝臓に運ばれ、グリコーゲンになります。しかし肝臓で処理しきれない分の糖分は脂肪として蓄えられ、肥満の原因になります。

 

 ところがはちみつの果糖の吸収は遅く、その速度はブドウ糖の半分程度で、急速に血糖濃度を高めません。この血糖調整作用がはちみつの太りにくい理由だとされています。一度に多量の糖分を肝臓に送り過ぎないように、自動的に調整してくれているのです。

 

 この果糖がはちみつにはブドウ糖よりも多く含まれ、そのためはちみつは砂糖よりも体が処理できる以上に血糖値を高めないとされています。

 

 肝心のカロリーもはちみつが100g当たり294kcal、砂糖384kcalで、約25%もはちみつの方が低くなるため、食生活の様々な場面に砂糖の代用としてはちみつを取り入れることで、ダイエット効果が見込めるかもしれません。

 

 また、糖質制限ダイエットを実践中で血糖値の上昇が気になる方も、砂糖代わりの甘味料として、アカシアはちみつなど、血糖値の調整作用があるハチミツを選ぶことは選択肢のひとつとして良さそうです。

 

 しかしはちみつを砂糖代わりにする際は、なるべくはちみつを加熱しないようにすることが大切です。なぜなら加熱してしまうと、はちみつのせっかくの栄養素が失われたり、栄養バランスが崩れてしまったりするからです。

 

 また、はちみつに多く含まれているグルコン酸は有機酸の中で唯一大腸に到達し、善玉菌のビフィズス菌を増やし、悪玉菌を抑制することで腸内環境を整える効果があることで知られています。腸のぜん動運動を誘発して排便を促すとされますから、はちみつは糖分以外でもダイエットに一役買ってくれそうです。

砂糖の代わりに純粋はちみつを使うのには、武州養蜂園さんの「花の露キッチンボトル」が最適です。

蜂蜜はメタボリックシンドローム対策にも有効です。

 メタボリックシンドローム(通称メタボ)の主な原因は脳にあると言われています。身体が栄養面で欲していないのに必要以上に甘いものを食べてしまうのは、脳が報酬系を満足させようとしているからなのだとされています。

 そのためとにかく甘いものを欲しがるよう私達の意識に働きかけ、その結果、過食気味に なってしまうようです。そうなってしまう大きな原因としては、過剰なストレスによって脳が疲弊していることが挙げられます。

 はちみつがメタボリックシンドローム予防に効果があるとすれば、その理由ははちみつに含まれている糖分が、蜜蜂の酵素の力により、ブドウ糖と果糖が結合しておらず、脳や体内に吸収されやすいからだと考えられます。

 普通、食品に含まれている糖分は、ブドウ糖と果糖が結合しているショ糖であり、血液中から脳や体内に吸収されるまで時間がかかるのですが、はちみつの糖分は分離しているためにすぐに吸収され、脳の疲労回復に対して即効性があります。

 また、砂糖と比べてカロリーは3分の2程度ですが、甘みは1.5倍と言われているため、むやみやたらに甘いものを食べなくても、低カロリーで満足を感じやすくなり、そのことが生活習慣の改善、メタボリックシンドロームの予防につながるのだと思われます。

蜂蜜のダイエット効果―はちみつの栄養効果