ローヤルゼリーの栄養効果
ローヤルゼリーには、炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸など、はちみつと同様、様々な栄養素がバランスよく含まれています。
またローヤルゼリー特有の成分として、自律神経失調症や更年期障害に効果的なデセン酸と呼ばれる脂肪酸や、体の老化を防ぐといわれている類パロチンがあります。
そのほか、ローヤルゼリーには、パントテン酸、アセチルコリン、イノシトールな、ビタミンB群、20種類のアミノ酸などが、豊富に含まれています。
ちなみにローヤルゼリーは古代ローマのアリストテレスの著書「動物誌」のなかに登場するほど、古くから知られている食材です。
そのローヤルゼリーには、以下のような栄養効果があるとされています。
- 免疫力を高める効果
- 抗炎症作用
- 体力の回復
- 疲労回復効果
- 老化防止効果
- コレステロール値の調整
- 動脈硬化の予防
- 自律神経失調症の改善
- 更年期障害の予防
ローヤルゼリーにこれら多くの効果効能がある理由は、様々な栄養成分が共同して働くからだと考えられています。
さらに、ローヤルゼリーに含まれている、リジンやバリンをはじめとした豊富なアミノ酸は、疲労回復や体力回復に役立つといわれています。
そのローヤルゼリーとは、働き蜂の喉頭腺から分泌されるミルク状の物質です。女王蜂になる幼虫に対して、成長のための食糧として与えられることから、その働きが注目されるようになりました。
ローヤルゼリーの免疫力を高める効果
ローヤルゼリーには、純粋はちみつと同様、免疫力を高める効果があるとされています。
細胞実験でその効果が確認されており、特にローヤルゼリーにのみ含まれるデセン酸は天然の抗生物質で、強い抗菌作用を持つと言われています。
また、パントテン酸にも、善玉コレステロールを増やして免疫力を向上させる作用があるとされています。
さらにローヤルゼリーの基礎研究では、動脈硬化を促進するような実験食を与えられた実験動物にローヤルゼリーを投与したところ、動脈硬化が抑制されたと言います。
それに加え、糖尿病の実験動物にローヤルゼリーを投与したところ、炎症が抑制されたという報告もあるようです。
そのほか、ローヤルゼリーは、更年期障害の症状を改善する効果があるとされています。
更年期障害とは、女性ホルモンのバランスの乱れが原因で、のぼせやほてり、めまい、イライラなどを引き起こす病気のことです。
ローヤルゼリーに含まれる脳内で情報を伝達するアセチルコリンには、自律神経の乱れを調整し、イライラやめまいなどの症状を改善する効果があるといわれています。
また、ローヤルゼリーに特有の脂肪酸であるデセン酸も、更年期障害や自律神経失調症に有効であるとされています。
ローヤルゼリーを摂取する際の注意点
生のローヤルゼリーを摂取する場合は、ハチミツと混ぜないほうがよいと言われています。
その理由はハチミツの糖分は、ビタミンB1を消耗させる働きがあるとされているからです。
またローヤルゼリーはアレルギー反応を引き起こし、ひどい時にはアナフィラキシーに至ることもあるとされているため、アトピー性皮膚炎や喘息を患っている方が摂取する場合は、特に注意が必要です。
さらにローヤルゼリーは刺激物として作用することがあるため、空腹時や胃腸が弱っている時も、避けたほうが良いといわれています。