蜂蜜には喉の殺菌効果があります。

蜂蜜の喉の殺菌作用―はちみつの栄養効果

 はちみつは咳を止めたい時や喉の炎症を抑えるためによく口にされる食品です。

 

 実は咳が出る原因は、主に粘膜の炎症です。喉の粘膜が刺激されると反射的に咳が出るようになるのです。むせかえるような咳も粘膜が刺激されているのが原因なので、逆に言えば刺激を抑えてあげれば良いわけです。

 

 粘膜の炎症を抑える食べ物がはちみつなのです。はちみつは粘膜に優しく働きかけるのが特徴で、咳をやわらげ粘膜の炎症を抑えてくれます。

 

 寒い季節、風邪の引き初めは喉が痛くなりますが、これは、雑菌が喉の粘膜を荒らしているからです。はちみつは第3類医薬品にもなっていますが、実は強力な殺菌作用があると言います。

 

 はちみつ中に存在するグルコースオキシダーゼという酵素が、はちみつの表面に触れている空気中の酸素に働き、過酸化水素という物質を作り出すのですが、これが強力な殺菌作用をもつのです。原因となる雑菌を退治し、荒れた粘膜をなだめて痛みがとれるそうなのです。

 

 また、ニュージーランドのハチミツであるマヌカハニーは現地では治療目的として使われるほど抗菌力や殺菌効果が強いとされています。その理由はマヌカハニーには「メチルグリオキサール(MGO)」という殺菌成分が多く含まれているからです。

殺菌力が強い「メチルグリオキサール(MGO)」が多く含まれているマヌカハニー
殺菌力が強い「メチルグリオキサール(MGO)」が多く含まれているマヌカハニー

咳止めにも蜂蜜は効果的です。

 咳が出るのも雑菌がのどを荒らしているのが原因ですが、アメリカ・ペンシルバニア州の、ペン・ステート大学・医学部の調査によると、子供用咳止めシロップよりもはちみつの方が高い効果が認められたという内容報告があります。

 薬品ではなく天然の自然食品であるはちみつならば、風邪をひいた子供にも喜ばれること間違いなしですが、一歳未満の幼児には、はちみつを与えるのを控える必要があります。

 

 咳止めのために100ccのお湯に小さじ一杯分のはちみつを溶かし、ゆっくり飲むと非常に効果的だと言います。

蜂蜜の喉の殺菌作用―はちみつの栄養効果