蜂蜜の疲労回復作用
はちみつには精神安定、安眠、整腸、風邪予防など様々な効果がありますが、その中でも特に効果があるのが、疲労回復効果だと言われています。はちみつには、「ブドウ糖」、「果糖」、「ビタミンB1」など疲労によく効く物質が豊富に含まれているからです。
それ以外にもはちみつには、ミネラル成分やビタミンCなどの身体に優しい栄養分が含まれています。そのためすぐに腸に吸収され、血管に栄養分が十分行き渡り、身体が疲れにくくなるとされています。
慢性疲労にならないためには、身体の疲れを感じたらその日のうちに疲労を取り除くことが大事です。疲れた体には十分な睡眠が一番だそうですが、すぐに疲労をとりたいという時には、栄養ドリンクではなく、ひとさじのはちみつがおすすめです。
もちろん栄養ドリンクにも、ビタミンやアミノ酸などの成分が含まれていますが、すぐ元気になったという気分になるのは、主にカフェインと糖分の効果によるものだそうです。
そのため心理的に、または一時的に疲れが取れたと感じても、本当に疲れがとれたわけではないのです。栄養ドリンクは疲れを忘れさせてくれますが、本当は疲れが取れていない状態で体を酷使し続けると、飲むのを止めた時、疲れがどっと押し寄せてくるのだと言います。
一方、はちみつの主成分はブドウ糖と果糖ですが、はちみつはミツバチの唾液の酵素の力によって、ブドウ糖と果糖がくっついているショ糖が、あらかじめ吸収しやすく分解されているのです。
また、ハチミツの糖質は構造が単純な単糖類のため、体内に入ってから短時間で腸壁から吸収されて血管に入り込み、胃腸に負担もかからず栄養分となるそうです。
そのため、身体が弱っていたり疲れが溜まっていたりする時や、運動後の肉体疲労などに対して、非常に効率良く栄養を吸収することが出来るため、効果的な疲労回復が見込めます。
もちろん、ブドウ糖と果糖による本来の効果を期待するのであれば、自然のミツバチによる天然のはちみつでなければいけません。
はちみつは脳の疲労回復にも効果があります。
また、勉強や仕事で脳が疲れていると感じた時にも、はちみつは力になってくれそうです。疲れた時、甘いものがほしくなるのは、脳がブドウ糖をほしがっているサインです。脳を働かせるエネルギー源となるのは、基本的にブドウ糖です。
ダイエットなどで食事制限をしたり、長時間頭を使う作業をし過ぎたりすると、ブドウ糖が不足して頭がうまく働かなくなる低血糖症状の状態に陥ります。そのような場合、はちみつはブドウ糖を豊富に含んでいるため、脳のエネルギー補給にはもってこいなのです。
もちろんブドウ糖が頭を良くするわけではありませんが、勉強や仕事の合間にはちみつを摂ることで、集中力の維持が期待出来そうです。