蜂蜜の主な種類
アカシア花はちみつ
アカシア花はちみつは、味は淡白でクセもなくあっさりとしており、やさしい香りが特長の日本人好みの味の蜂蜜です。果糖が多く結晶しにくい特長があるため、冬場にはアカシアがおすすめです。
日本では蜂蜜の女王とも呼ばれているほど人気が高いはちみつです。パンやヨーグルト、ミルク、ホットケーキはもちろんの事、クセが少ないのでそのままお料理やお菓子作りに使えます。
近年、アカシアは特定外来生物として伐採の対象になり、だんだん希少になってきています。
レンゲ花はちみつ
レンゲ花はちみつは日本人がもっともなじみの深いレンゲの花からとれた蜂蜜です。
花の香りが爽やかでクセのない甘みは日本のはちみつのシンボル的存在とも言えます。最もポピュラーなことからはちみつの王様と形容されています。他の蜜に比べると蜜源が乏しい為、採蜜できる量が少なく貴重なはちみつになってきました。
味は国内産のはちみつの中では、もっとも癖がなく、日本人の好みに合うまろやかな味わいです。トーストやパン食だけでなく、飲用や料理全般と幅広く使うことが出来ます。
百花はちみつ
百花はちみつは、野の花や山の花など、様々な季節の花々からミツバチが採ってきた蜜のことです。その特長は、時期や採蜜場所、巣箱によって違った味が楽しめることです。栗やはぜの花や、レンゲやみかんの花の蜜も入っていることもあり、まさに「百の花」から採れた蜜がふくまれています。
季節の味が楽しめることが、はちみつ好きに好評のようです。 食べやすいはちみつなので、パンやホットケーキにも使えます。
クローバーはちみつ
世界で最も生産量が多いのがこのはちみつです。寒い地方の代表的なはちみつでカナダや北海道で採れます。他にはニュージーランド産が有名です。
甘みは強めですがくせが無いため、ヨーグルトに混ぜても良いですし、その他、どんな料理にも合います。
とちはちみつ
とちはちみつは、栃(とち)の木のとんがり帽子のようなかたちをした花から採れる蜜です。栃の木は東日本の山間部、特に山形や青森など東北地方で自生しているため、とちはちみつは東北を代表するはちみつとして知られています。
まろやかな甘みと少し酸っぱい香りが特徴です。あと味はさっぱりしているので紅茶によく合います。
栗はちみつ(栗蜜)
栗の花から採れるはちみつですが、独特の強い臭いと、栗特有の渋みがあるため、好き嫌いが分かれるかもしれません。濃厚な甘みと、ほろ苦い風味は独特のものがあるため、「一度食べると癖になる」人もいれば、クセのある味を敬遠する人もいます。
しかし栗蜜は栄養価の点から見て、素晴らしいものがあります。カルシウム・鉄分の含有量は他のはちみつに比べてはるかに多く、「漢方蜜」と言われるほど滋養の高いものなのです。
近年、アンチエイジング食品としても注目されるようになり、女性の健康と美容にも大いに役立つものと期待されています。